韓国制作のドキドキするサスペンス映画を集めてみました。
最後にどんでん返しがあるような、脚本の構成も一味違ったものが多いです。
また、実際の事件を元に構想を練られ、後に韓国社会へ大きな影響を与えた作品もあります。韓国を代表する映画賞の受賞作品も多く、見ごたえのある作品ばかりを揃えました。
聴覚障害者学校に美術教師として赴任したカン・イノ(コン・ユ)は、学内の重苦しい雰囲気を感じていました。
イノはある晩、子どもの悲鳴を聞きつけて…。児童への性虐待が学校ぐるみで黙認、隠蔽されていたという事実の事件を元にした映画です。
国内で様々なメディアで活躍しているコン・ユが、自ら原作小説を読み、映画化を熱望し、実現した作品です。
『マイ・ファーザー』のファン・ドンヒョクが監督・脚本を務めました。
その後、公開を期に事件の再捜査がされ、新たに法律も改正されたほど韓国社会に一石を投じた作品です。
捜査官スヒョン(イ・ビョンホン)の婚約者が無残に殺されてしまう事件が起きます。
その事件を調べ上げたスヒョンは、真犯人の連続殺人鬼(チェ・ミンシク)を見つけて捕まえると…。殺人鬼に復讐する主人公を、凄惨に描いたサイコサスペンスです。
『甘い人生』『グッド・バッド・ウィアード』『箪笥』などのキム・ジウンが監督を務め、韓国のスターであるイ・ビョンホンが主演を、『オールド・ボーイ』のチェ・ミンシクが殺人鬼を演じています。韓国のゴールデングローブ賞と呼ばれることもある百想芸術大賞を受賞した作品です。
時効の成立後、自らが連続殺人事件の犯人であると告白した美しい青年(パク・シフ)。暴露本を出版した彼は、一躍時の人として世間にもてはやされます。
一方、事件を追い続けてきたチェ刑事(チョン・ジェヨン)は、その本の中に事件の真相の記述がないことを不審に感じていき…。未解決事件「華城連続殺人事件」にインスピレーションを受けたサスペンスアクションです。
韓流アジアトップスター賞を受賞したパク・シフと、韓国で演技派として数々の賞を受賞しているチョン・ジェヨンの攻防は、最後まで目を離せません。日本でも藤原竜也と伊藤英明のコンビでリメイク映画化されています。
孤独に暮らしていた元殊要員のテシク(ウォンビン)。
そんなテシクを「アジョシ(おじさん)」と呼び、慕っていたのは隣家の少女ソミ(キム・セロン)だけでした。そんなある日、麻薬密売に巻き込まれた母親とともにソミは犯罪組織に誘拐されてしまい…。
大韓民国映画大賞で様々な部門で受賞しているアクションサスペンス作品。主演のウォンビンはこの作品で、韓国のアカデミー賞と呼ばれる大鐘賞主演男優賞を受賞しています。
1986年10月23日、農村で若い女性の変死体が発見されます。
地元の刑事パク(ソン・ガンホ)は地道な取り調べを始めるも、なかなか証拠がつかめません。やがて、第ニの事件が起きてしまいます。実際に起きた未解決事件、華城連続殺人事件を元にした衝撃のサスペンス作品。事実を基に綿密に構成されたストーリーと緊迫感あふれる映像により、大鐘賞最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀主演男優賞(ソン・ガンホ)を受賞、他にも数々の賞を受賞している作品です。
一人息子のトジュン(ウォンビン)をひとり育ててきたヘジャ(キム・ヘジャ)。そんなある日、街で殺人事件が起こり、トジュンが容疑者に…。
警察も弁護士も頼りにならないなか、ヘジャは真犯人を捜し出そうとしますが…。母親が息子のために事件の真相に迫るミステリー・ヒューマンドラマです。
国民的女優キム・ヘジャと、ウォンビンによる熱演、ポン・ジュノ監督の卓越した演出により、韓国で最も権威のある映画賞の青龍賞最優秀作品賞を受賞しています。
ヒリヒリするような緊張感が続くもの、切なくて涙するもの、感動するもの、そしてゾワっと恐怖を感じるものなど…。どの映画も心に色々な余韻を残していき、考えさせられるものを選びました。また、繰り返し見ることによって、自分の感じ方の変化も楽しめるのではないでしょうか。
韓国の映画は近年国際社会で、かなり評価が高まってきています。是非一度、ご覧になってはいかがでしょうか。